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取り戻せない心

ちび猫はしばらく学校を休みました。
その間は学校のことは何も言いませんでした。

私たちが仕事から帰宅すると、いつも家の中がきれいに片付いています。
何事にも精一杯のちび猫なので、休んでいてもじっとしていられないのと、親に対してどこか申し訳ない気持ちで、掃除していたのでしょう。

ちび猫は決して天才肌ではないけれど、努力を惜しまない性格で成績も悪くありませんでした。

そして強い雨の日の夕方にはよくメールが来ました。

「お父さん、連れて帰ってくれる?」……って。

学校から自宅までは、車で30分ほどの道のり。 お腹が空いたなぁ~って、二人でコンビニでパンを買い、他愛もない会話をするのが楽しかったのを覚えています。

昔のメールを見ながら、早く元気になるといいな……そう思っていました。

でも状況はそう簡単ではありませんでした。

仕事中、ちび猫からメールがきます。

「忙しいのはわかってるけど、これからのこと一緒に考えてください」

もちろんすぐに返事を返しました。

「大丈夫だよ。人生は長い。今は焦らないで時間をかけてゆっくり考えよう」

でも私の送ったその言葉は、何の励ましにもならなかったことにすぐに気づかされることになります。
ちび猫の心は自分を保てないほどに疲弊し、自分の存在すら否定し始めていたのです。

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