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苦闘の始まり

ちょうどその頃は仕事に追われていて、家に帰れずに会社に泊まり込むこともありました。

ちび猫が通う学校で、大きなトラブルがあったことは聞いていたけれど、ちび猫は被害者の同級生を必死でかばって奮闘していたので、応援はしていたけれど、自ら動くことはありませんでした。

仕事が忙しかったせいでもあるけれど、今思うと、この時もっと解決に向けて積極的に動いていれば、結果は大きく違っていたと思います。
判断が甘かった……反省すべき一つです。

大きなトラブル……警察も入ってきたのだけれど、加害生徒の手によって同級生の個人情報がネット上にばらまかれた事件。性的な内容も含まれていたので、事は重大で、思春期の子供には心に大きな傷を負わせることは容易に想像できました。

最初にその話を聞いた時は、事件から数週間後だったので被害児童の精神面が心配で、教育委員会へカウンセリング等の導入を勧めておきました。
心のケアが遅れると傷が言えるのにも時間がかかります。
特に性的被害者の場合は、注意すべき事項です。

教育委員会からは2~3日後に返事が来て、そのように指導してまいりました…という返事でしたが、実際にカウンセリングがきたのは3ヶ月以上経ってからでした。

教育委員会並びに学校側がこの事件の対応を見誤っているということを、この時もっと強く非難すべきでした。
被害児童が学校に登校できなくなったり、躁鬱状態であったのはあきらかで、本来ならば学校がカウンセリングや精神科への受診を勧めることをしなければなりません。
そして校内で犯罪行為が起きた時は、躊躇なく警察へ届け出るように文科省から通達されていますが、被害児童が自らの足で警察に向かうまで、警察へ行くことを勧めなかったようです。

被害者の救済ではなく、面目の方を重要視しているのは明らかだったのです。

……この状態を放置した私には今さらとやかく言う権利はありません。
でも残念に思います。

ただ、ちび猫は頑張っていました。
被害児童の為にいろいろと走り回っていました。
被害児童が一人にならないように……。
証拠品が隠滅されないように……。
他の生徒が騒ぎ立てないように、極秘に……。

でもそれは、幼い心には大きな負担でした。

ちび猫は来る日も来る日も、教師から生徒指導室に呼ばれます。
事情を良く知る生徒から情報を聞くことは、当然必要です。
しかしそれは、度が過ぎれば教師のパワハラになるのです。

クラスにいれば毎日のように教師から呼び出されます。
でもクラスメイトであっても、被害者のことを考えれば事情は誰にも話せません。

……そしてそれが続くうち、クラスメイトはちび猫に白い目を向けるようになりました。
毎日のように生徒指導室に呼び出されるちび猫が、何もやってないはずはない……誰だってそう思います。
それでもちび猫は、頑張り続けました。
正義は必ず勝つと信じながら……。

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