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不思議な縁と勇気

何から……どこから書こうか迷うのだけれど……。

もうずいぶん昔、黒いネコのサイトを見た方からメールが送られてきました。
頻繁に更新していた時期なので、それまでもかなりの数のメールはありました。
中には、雑誌掲載のお願いや某小説賞の情報をサイトに掲載して欲しい等の、黒いネコにとっては本当にありがたいものもありました。

そういった中でそのメールはちょっと異質なものでした。

初めの文面が、『わたしは、うつ病で外に出られません』だったのです。

その頃の黒いネコは、『うつ病』というものを良く知らず、精神的な病、とだけ理解していました。

メールは、黒いネコのショートを読んで少し感動した……というか、自分もそう思えるようになりたい、という感じの内容です。
だから当たり障りのない文章でメールを返しました。
『きっとそう思える日が必ず来ます。だから頑張ってくださいね』と。

そして翌日、彼から再びメールが届きました。
『僕は頑張っているんだ。わかったようなことを言わないでください』という内容です。
実際の文章はもっと長いものです。

びっくりして、わけがわかりませんでした。

元気づけようと送った言葉に、怒りの返事が返ってきたのですから。

本当はそのまま放置した方が良かったのかもしれません。
でもその時は簡単に分かり合える気がしていたのです。
だから『何かを強制しようと言っているわけではないのですよ。頑張って……というのは、応援します、という意味を込めたものです』という風に。

そしてまた彼から送られてきたメール。
必要以上に馬鹿丁寧な文章……
『あなた様と会話するのは僕にとっては苦痛でなりません。再びメールを送ることの無いようにお願いします』

???

全くわけがわかりませんでした。

苦痛? 何が?

一般の人がそうであるように、うつ病に関して何の専門知識を持たない黒いネコの思考回路では、自分で納得できるような答えは見いだせなかったのです。

それからはメール送りませんでした。相手を傷つけたくはないし、自分も傷つきたくはないし。

それから半年くらい後、ネット上で仲良くなった方がいたのですが、その方もうつ病で今、療養中だと知らされました。
ネット上の会話では全くわからないほど饒舌に会話していたので、想像もしていなかったのですが、黒いネコとの会話の中でストレスを受ける部分もあって、それを改めて欲しくてそう告げたのです。

ただそれまで多くの人とメールしましたが、普通に会話していて楽しむことはあっても、怒らせたことはありません。
そのどこが良くないのか想像すらできません。

そこから本屋に直行です。

うつ病に関する本を買いあさりました。
普通の書店にはない、精神疾患の専門書もネットで注文。

……そして初めて気が付きました。
黒いネコに足りなかったものは、相手に対する『理解力』だったのです。

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「心と体」カテゴリの記事

コメント

ネコさん こんばんは。とてもたいへんですね☆ 読ませていただきました。ネコさんはやさしいから。ただ、精神科の先生も精神の健康を崩しやすいと聞きます。とてもたいへんなことなので、どんなことがあろうと、自分を責めるようなことはしないでくださいね。とにかく、黒ネコさん自身の健康を損なわないよう、がんばってください!

投稿: 森くま堂 | 2013年8月 6日 (火) 00時28分

ありがとう。とてもうれしいです。
頑張ることだけが唯一の長所なので、へこたれてはいられません。
ファイトです。

投稿: 黒いネコ | 2013年8月 6日 (火) 13時06分

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